梁の上から


日記

本当に日記。

2015/10/31
今日は歯医者に行ってきた。勿論これと言って手に汗握る冒険や何がしかのドラマがあった訳ではない。小生もたまには現実に目を向けて日常的な事を書いてみようかと思っただけだ。
ただ、これはどうしようもないことなのだが、「歯医者って"はいしゃ"という割に随分儲かってそうじゃないか」などと言う下らない戯言を考えるのだけは止められなかった。当然、傑作ジョークの求道者たる諸君に見せてはいけないものであったのは自覚している。だが、時にはこういう駄洒落も悪くないのではないか、そう思えて仕方がないのである。
近年の社会では何かにつけ計画性や効率性、有益か否かが追い求められ、それが個人にまで透し、我々の日常すら市場化経済化されつつあるのではないか。それで本当にいいのか。無駄や暇を楽しめるのは人類の美点ではなかったのか。下らない駄洒落も、時にそういう大事な事を思い出させてくれるのではないか。こうしてキーボードに向かっているうちに、また小生は現実から遊離するのであった。

2015/10/30
暇に任せて東京は上野に行った所、国立博物館で兵馬俑展なるものをやっているというので見て来た。普通であればここで詳細なレビューでもお届けするものであるが、決して小生がレビューというものが苦手だからと言う訳では無く、あくまで好奇心旺盛な読者諸氏の感動を奪いたくないという理由で、つまりレビューを書く事が出来ないからではなく書かない事にする。
所で話題は変わるが小生は読書感想文やら何やら、学校と名の付く場所で感想を求められるのが苦手であった。読書感想文、校長の話を聞いての感想、各授業毎に求められる感想、その他諸々。今思えばそれは「自由に」感想を書けと言いつつ、何か書かせたい事があり、それに沿う事を書いた人間ばかりを評価する教育システムに問題があったのではないかと思う。
つまり現代社会において我々は「自由」という名の強固で透明かつ隙間のほぼない牢獄に捉えられているのではあるまいか。・・・とせっかく出かけて何かしら見て来たので感想を述べようかと思ったら全然できなかったのが原因かどうかはわからないが全く関係のないことを考えたのであった。

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