梁の上から


2014年8月

2014/8/25
別段見てはいなかったのだが、環境音替わりに付けていたテレビでは天気予報がやっていて、来週には残暑も去る、という旨の事を言っていたのを聞いた。
「へぇ、涼しくなるのか」その時はただその程度の反応だった。事の重大さに気付いたのは暫く後の事だった。
やはりその時も何をするともなしに机の前に座っていた。用事も無いので思考を流れるままにしておくと、ふと先程の天気予報が脳裏をよぎった。
「残暑・・・?残暑って・・・」そこでようやく気付いた。
もう夏も終わりだ。ついこの前暑さに耐えかねて空調をつけたばかりだというのに。どうりで「行く夏を惜しむ云々」なんて枕詞が聞こえた訳だ。自分も行く夏を惜しんでみようかと思ったが、やはり惜しむような夏は過ごしていなかった事が思い出された。
毎年こうだな、そもそも人生の中で夏が楽しみだった時期はあったろうか、と自問自答する。しかしいつものように毎年こうなら夏とはこういうものなんだろう、との結論しか出なかった。そして次の瞬間には思考の渦に流され、また考えているとも考えていないともつかないような状態に戻っているのであった。

2014/8/17
今日は二回目の「トランスフォーマー/ロストエイジ」を見に行ってきた。本当は映画館まで自転車で行こうかと思ったがどうにも天気が怪しかったので電車で行くことにした。果たして雨は降らなかった。ジャガイモの法則とか言うやつだろうか。
二回目と言ったが、最初に見たときは人間ドラマシーンは長いし戦闘も猫のじゃれあいみたいだし何だかなぁ・・・と言うのが正直な感想だった。じゃあ何で二度目行ったんだよ、と思う向きもあるかも知れないが、小生も理由はよくわかっていない。もしかしたら理由など無いのかもしれない。
さて二回目の感想としては、かなり面白かった。理由はいくつか考えられる。3D吹替えで見たから、一回目で期待値が下がっていたから、一回見て内容を把握していたから。恐らく最後の原因が一番大きいのではないだろうか。内容を把握していたからこそ、気合を入れて見るべき場面と適当に流していい場面が分かっているため、「いつまでこの場面が続くのか」といったようなもやもやが生じず楽しく見られた、と言うのが大きいのだろう。実際、理由は違うが映画を見る際にある程度ネタバレを喰らっていた方が熱中して見られるという旨の調査をどこかで見たことがある。・・・とはいえ「大脱出」の日本での宣伝の仕方は少々頂けなかった。が、まぁそれはおいておこう。
ただ一回目でも突撃場面の大好きな小生にとって終盤のオプティマス・プライムがダイノボットの背に乗って突撃する場面は非常に良かった。剣を振り回しながらの突撃だけでも素晴らしいのに更に乗っているのはティラノサウルスとくればもう筆舌には尽くしがたいほど込み上げてくるものがある。声を張り上げながら山を越え谷を越え敵をなぎ倒す勢いで突進する・・・時代錯誤的とも言えるマッチョイズムを誇示してくれる突撃はいつ見ても血沸き肉躍る思いがして素敵だ。「ランボー3」なんかのラストの戦車対戦闘ヘリのシーンも非常に素敵だった。
長くなったがともかくなんだかんだ言っても満足できる内容だった。

2014/8/10
NHKの「探検バクモン」という番組が結構好きなのだが、録画していたものを消化していたら日本銀行を取材する回に当たった。
暫く前まで使っていた金庫のシーンでそれはそれはもの凄い量の紙幣の山(実際は白紙でそれっぽく見せているだけであったが)が出てきて「あゝ小生は一生働きづめでもこの一コンテナ分も稼げないのに」や、別のシーンで職員の顔が重要機密として隠されていて「あゝ彼らも機密なのか、きっと家系やら学歴やらもきっと凄いんだろうな」などと思ってしまった。
何より話で出てくる金額や紙幣の量やらに圧倒されてしまい何もかも全てが馬鹿馬鹿しくなってしまったので今日の日記は以上とする。

2014/8/2
八月・・・本格的な夏の到来である。虫も人間も活発になる季節で、恋に仕事に遊びに本気を出していきたいと思われる向きもあるかも知れない。だがとりあえず落ち着いて欲しい。
この季節一番恐ろしいもの、それは何か。例のアレや暑さに頭のやられた愉快な人々も間違いではないが、実の所一番恐ろしいのはいわゆる夏バテと暑さから来る無気力ではないだろうか。人々からほぼ全ての活動を奪ってしまう、まさに夏の魔物である。
そして本気を出そうとしたり実際に出したりすると、この魔物に目を付けられやすくなる。小生も昨日は気合を入れて文章を書こうとした所、見事にやられてしまい、結局一文字も書けず仕舞いだった。決して一日で映画の安くなる日だったので見に行っていたからではない。
ご覧のように、この季節下手に本気を出そうとすると必ずや本気を出すどころか何も出来なくなってしまう。それでは元も子もない。本気を出すなら、涼しくなり始める来月にしてみてはどうだろうか。小生はそうするつもりである。

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