梁の上から


2014年7月

2014/7/24
部屋に積もった埃が少し目に余るほどだったので部屋の掃除と本棚の整理を行った。フィギュアなどが置いてある所はフィギュア等をどけた後埃を拭き取り、元に戻す。本棚は同じく埃を拭き取った後、本は出版社や作者毎に、ゲームや映画等は機種や種類毎に分類した。
探していたアレ、懐かしいアレ、思い出のアレ等を見つける事は無かったが、成程いい現実逃避になった。
まず当然どこからやるか、どうやってやるかといった事を考えねばならないし、実際に体も動かさねばならない。さらに所持品の整理を行う場合はどうやって分けるか、どこに仕舞うか、と殊更頭を働かせる必要がある。故に終わった時の達成感は中々の物で、忙しさ作業の量も相まって差し迫った現実から目を逸らすには十分といった所だ。
となると「掃除もまたアヘン」なのだろうか。部屋に埃の積もるように小生にも誇りの一つでも積もらないものか、と思いながらそんな事も考えた。

2014/7/13
今日は歯科検診の用で歯医者に行ってきた。
検診してもらう時に顔を照らすライトもあるしで何となく脳内で「都築平八郎・・・曹長・・・認識番号・・・これ以上は喋らんぞ・・・・」とかやって何か戦争ものの洋画でありそうなシーンごっこして遊んでたんだが、歯石を取ってもらう段階になるとウォーターカッターみたいなアレが歯茎にクリティカル直撃したりして血が出たり痛かったりで若干洒落にならなくなった。痛かった。
途中手鏡で自分の歯を見させられたりした時にどうしても自分の口開けた間抜け面が見えてしまって笑えるような笑えないような妙な気分になって精神的にも若干の被害を被った。既視感があるが歯科衛生士のマスクは笑いを隠す目的がある気がする。
まぁとにかく虫歯は無くて良かった。

と昨日これを書こうと思っていたんだが気が付いたら日付が変わって朝になっていたので仕方なく今日書いた。

2014/7/7
さてここ数日何もしていなかったのだが、「何もしない」という行為は若干の勘違いをされているような気がする。「何もしないでふらふらして」だとか「何もしないで食う飯が云々」など、散々な言われっぷりだが、実はそうでもないのではないだろうか。
まず、「何もしない」というのは案外疲れる。嘘だと思うなら、一日中何もしないでいるといい。言っていることがわかるはずだ。「何かしたいが別段する事も無い」といった無力感のせいだろうか、体も頭も動かさないので鈍っていくからだろうか、それともエネルギーが循環しないからだろうか、いずれにせよ「何もしない」というのは傍から見るほど楽な行為ではない。
次に、「何もしない」というのは「何もしない」でいられる余裕があるという事だ。その昔、暇と大食は高貴な事とされていた。ギリシアだって奴隷に働かせて暇だったから哲学などやっていたのである。そう考えれば、「何もしない」を極端に卑下し、「貧乏暇なし」を美徳とする現代で広く閉塞感が覚えられている理由も説明できよう。
ともかく、「何もしない」というのは世間が思っているようなものではなく、誇る程ではないにしろ引け目を感じる必要はないという事をご理解いただきたい。だが小生は流石に「何もしない」でいるのは疲れたのでそろそろ何かしようと思う。

2014/7/3
積読消化三ヶ月計画の一環でJ.P.ホーガンの『未来からのホットライン』を読み始めた。以前『星を継ぐもの』を読んで感銘を受けて買って以来何故か読んでいなかった一冊だ。相変わらず細かい点は何を言っているのか分からないがアイデアは非常に面白いし期待は膨らんでいく。
・・・のだが、ちょっと困った事もある。読んでいて少し辛くなる時がある。翻訳がどうこうとか出てくる用語がどうこうとかいう話でなく、主人公というか登場人物の超エリート設定の話だ。頭脳明晰、大金持ち、大企業や国家的機関の椅子を蹴って云々・・・理由はご想像にお任せするが時たま辛くなる。
その点で言えばP.K.ディックの小説は特にそういう事も無く安心して読んでいられる。・・・んだがまぁどうでもいいか。積読はまだ多い。色々と買う予定のものも待ち構えているし楽しみながら早めに消化していきたい。

2014/7/1
七月。早いもので、今年も一年の半分を過ぎた。暑さにも慣れてきた所だし、人間、そろそろ本気を出していきたい所である。
だが少し考えてみよう。本当に慣れただろうか。毎年、夏の始まりには「今年の夏はこんなもんか」とか思い、結局中盤以降は「今年は少し暑すぎるな」と考えていたりする、なんて事も少なくないはずだ。
それに「慣れ」という奴はとても恐ろしい。何事も慣れてきた頃が一番危険なのである。「暑さには慣れた」などと言って無茶をして、倒れてしまっては元も子もない。油断大敵。それを念頭に置きながら、今月は様子を見るのがいいだろう。

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