梁の上から


2014年6月

2014/6/30
久しぶりに泊りがけで温泉に入りに行ってきた。やはり温泉はいい。落ち着いた雰囲気の中風呂上りに部屋の布団でただ寝転がっている瞬間は他の何物にも代えがたい。
途中、さてせっかくだから文豪気取りで何かしら書いてナントカ賞など狙ってみるか、という気分になって机に向かっていたのだが、これが見事に何も出てこない。何も出てこないのだから仕方ない、何か出てくるまで待とう、とぼんやりしていても、やはり何も出てこない。
開き直って寝ても何も出てこない。そうこうしているうちに帰る時間が来た。帰ってからぼんやりしていた間に考えた事でもまとめる事にしたものの、何を考えていたのやら殆ど思い出せない。そして出てきたのがこの文章である。やはり一泊二日では限度があったようだ。
ともかく温泉は気分が良かった。そういう事である。

2014/6/22
今日はたまたま用事があって帰宅が遅くなった。
すっかり暗くなり人通りも無くなった中自転車を漕いでいると、前方に何か人影が見えた。高校生カップルだった。おっ、と思いながら見ていると、女が男の袖をつかんで物陰に誘い込もうとしている所だった。
古典的な「男を落とす云々」らしいが効果はてきめんなようで、男はどうしようか悩んでいるようだった。その辺りで追い越してしまったのだが、果たして彼らは何をするつもりだったのだろうか。
さて上記のような光景を目にすると、よく「俺もあの頃頑張ればよかった」という声が聞かれるが、果たして本当にそうだろうか、と思う。当然後悔先に立たずという意味でもあるが、もう一つ、そう言うような人間が頑張れただろうか、或いは「頑張った」所で何か得る事が出来ただろうか、という意味もある。
例えば、「結婚」を考えてみよう。近年生涯未婚率が上昇しているのは、当然不況やらマッチング不備の問題もあるが、結婚に経済的社会的メリットが薄れたせいもある。男性も女性ももはや「何歳までには結婚しないと」といった社会的圧力を受けることは少なくなってきたし、男性においては近年の技術的進歩による結婚の家事的メリットの減少が、女性においては社会進出による経済的メリットの減少がみられる。
つまり結婚は純粋に彼らがしたいからそうするという「消費的意味」によって行われるものとなりつつあり、妥協してまでするものではなくなってきている、ということだ。さてここで高校生での異性間の付き合いを考えてみよう。当然、社会的圧力も経済的圧力も無く、純粋に「消費的意味」だけが付き合いの目的となる。妥協してまで付き合う必要はない。
となるとアピールポイントは面が良いとか、スポーツが出来るとか、話がうまいとか、そういうものになる。それ以外にもあるかも知れないが、妥協する必要はないのだから、とにかく凄い何かが必要になる。思い返してみて欲しい。貴公にそういうものはあっただろうか?「あの頃頑張ってればよかった」などと言う人間には残念ながらなかったはずだ。どんなに頑張った所であの子がそういう意味で振り向いてくれた可能性はかなり低い。
勿論、「甘酸っぱい青春」などと誤魔化して懐かしむネタにはなるだろうが、冒頭に書いたような体験は出来なかっただろう。そしてここまで読んで小生についてどう思ったか。それが答えである。

2014/6/15
今日はいくつか映画を見て積んでるゲームの消化も始めるつもりだった。しかしそうはしなかった。何故か。主な原因はやはり焦りだろう。
まず今日は朝九時半頃に起きた。予定より一時間くらい遅かったがまだ想定の範囲内である。そして朝食等を済ませ十時半くらい。ここからがまずかった。あろうことか昼寝、というか二度寝をしてしまった。気が付けばもう十三時。これで完全に予定が狂った。
「一旦これ始めたら一段落付くの二時間後だよなー」とかどれから手を付けようかとかあれこれ考え何となくインターネットなどをしていて気が付いたらもう夕方。こうなるともうどうしようもない。
詰まる所「実は選ばなかった方を選んだ方が良かったのではないか」、といった選択肢のジレンマ的なものである。昼食でも買い物でも何でもよくあるジレンマだが、解決法は至って簡単なものだ。「どれを選んでも後悔しそうなら後悔しないようによく選ぶのではなく、どれを選んでも後悔するなら逆説的にどれを選んでもいい」と開き直るか、「あえて全く別の選択肢外の物を選ぶ」かの二つである。
前者はそのままの意味で、どれを選んでも後悔するなら結局「後悔するかしないか」という点においてはどの選択肢にも違いはない、という意味である。後者は例えば、「今日はラーメンかチャーハンか」で悩んでいるならいっそたこ焼きでも食べに行けばいい、ということだ。
言ってみれば簡単、そう、実に簡単な事だ。頭では分かっているが・・・。

2014/6/12
またこの季節がやってきた。梅雨だ。どうもに梅雨の雨は嫌いだ。軽く、粒が小さいため風に流され傘があまり役に立たなかったりするのもあるし、せっかく降るならもっとしっかり降って、積もりに積もった穢れを町ごと綺麗にして欲しい、なんて思ってしまうからだ。
ふと同族嫌悪という言葉を思い出す。先程小生が嫌いだ、といった雨の特徴を思い返してみる。弱い、はっきりしない、流される・・・成程、そういう事もあるかもしれない。そして小生は資本家や成功者や人気者に対してもいい感情を持っていない。彼らは金を持っているし、気力に満ち溢れているし、人生は楽しいものだと思っている。振り返って小生はどうだろう。やはり同族嫌悪など嘘なのかも知れない。
所で大昔小生がまだ小さい子供だった頃、雨というのは夜に降るもので、朝や昼は晴れ、つまり夜=雨、朝昼=晴れといった風に思い込んでいた。そんな事を思い出した。

2014/6/1
いよいよ今年も始まってもう六か月目。そろそろ本気を出していきたい所だが、最近は夏を予感させるように段々と暑くなってきている。本格的な夏の到来を前に無理をして、体を壊してしまっては元も子もない。ここは本格的な夏の前に暑さに慣れておく、或いは夏に備えて体力を温存しておくのが得策だ。どちらにせよ今の内にしっかり夏に備えておいて、来月から頑張ろう。

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